vol.1日比谷から発信するメイドインジャパンウォレット

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ほの暗い通路に輝く緑色のコードバンの革小物

照明を抑えたほの暗い通路をゆったり歩き、ふとショーウィンドウ越し店内に目をやると、透き通ったグリーンの鮮やかさに足が止まる。思わず引き寄せられて近づいてみると、光の反射で明るくも深くも見える不思議な色合いのグリーンに艶めく革財布や名刺入れだと分かる。Hawk Feathersシリーズの中でもひときわ人気の高い「水染めコードバン」のアイテムだ。

JR有楽町ー新橋間の高架下に2020年にオープンした日比谷OKUROJI。普通とは少し違う通な大人好みの飲食店や専門店、約30店が軒を連ねる半地下の商業施設、そのちょうどなかほどにHawk Feathers(以下HF)初の直営店はある。

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通好みのショップが軒を連ねる「大人の通り道」日比谷OKUROJIへ

日比谷OKUROJIは地下鉄銀座駅、JR有楽町駅、新橋駅それぞれから徒歩5-6 分程度とどの駅からも気軽に訪れやすい距離にあるが、「ひそかに佇む通な大人の通り道」というコンセプト通り、少々入り口が分かりづらい。

銀座でショッピングを楽しむついでに立ち寄る場合、銀座5丁目の交差点から東京宝塚劇場を目指してみゆき通りを日比谷方面に向かって歩く。

島崎藤村など著名な卒業生を輩出したことで有名な中央区立泰明小学校を右手に通り過ぎると、目の前に高架が現れる。そのまま進み、高架下に入って左を見るとOKUROJIの案内図と入り口がある。ちなみにそのまま高架をくぐると左手に帝国ホテルのタワーが見える。

地下鉄銀座駅のC1出口を出て左手を振り返ると、古き良き「銀ブラ」の名所、銀座ファイブの入り口が見える。銀座ファイブの中に入り、右に進む。銀座ファイブが終わりガラス扉を開けて目の前の横断歩道を渡ると、そこはちょうど入り口がある高架下だ。横断歩道を渡り右へ少し進むと左側にOKUROJIの入り口がある。

入り口から半地下へ続く緩やかなスロープを降りて1分程度歩くと、左側面にHF日比谷店のサインボードが見える。

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財布に精通する銀座のお客様に納得してもらえる確かなものを

2020年にオープンしたHF日比谷店は、創業から60年以上、財布をはじめ革小物を作り続けてきた製造メーカー直営の財布専門店。約9坪ほどで入り口から店内をすべて見渡せてしまう位には小さな店構え。その小さなショップに並んでいるのは財布のなかでもいわゆる紳士物、メンズ専門のコレクションとなっている。中でもユニークなのは「スーツの上着の内ポケットに入れて持ち運ぶのに程よくフィットすること」にフォーカスした少々マニアックともいえるラインナップ。

普段はなかなか出会わない珍しい革素材で1度使い始めれば永く使えるしっかりした造りの財布や名刺入れを、銀座でメンズ財布のお店を一通り尋ね歩いた壮年のお客様に、名刺入れなら1万円から、二つ折りの財布は2万円半ばくらいからと、「モノを考えるとここは安いね」とお声がけ頂けるような実直な価格でお届けしたいと日々努力している。それほどバリエーションが豊富とは言えないが、その分1つ1つの財布に対して商品開発を担当する代表吉田の思い入れは強い。

実店舗を訪う楽しみの1つは店員とのコミュニケーション。vol.2では財布づくりの現場を熟知するちょっとユニークなHF店舗スタッフをご紹介します。