黒桟革について【御徒町店】

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こんにちは、mic御徒町店です。

大雨です。びっくりです。皆様ご来店の際は、お足元お気をつけてお越し下さい!

 

さて、本日は珍しい風合いの「黒桟革(クロザンカワ)」シリーズについてご紹介いたします

 

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黒桟革は古くから鎧兜(甲冑)の素材として使用されていた革で、牛革に漆を塗った革の事をいいます。

今では、タンナーの坂本商店がほぼ製作していて、何度も漆を塗り重ねて作成しているが為に手間が掛かり、

数少ない貴重な革となっています。

(現在では剣道の胴胸などに使われているようです)

 

坂本商店の黒桟革は、手揉みや型押し加工により、シワや凹凸があります。

その上から何度も漆を塗るので、凸の漆が沢山乗っている部分が、キラキラしていてとても綺麗な重厚に見える革です。

 

固そうに見えるのですが、牛革ですので使用していく内に柔らかく、馴染んでいきます。

 

ただいわゆる革好きの方が気にする、一般の「経年変化」…

(艶が増したり、色が濃くなったり、色変)はあまりせず、独特な変化をします。

 

何故なら、黒桟革は神戸の黒毛和牛の白鞣しの革に、漆と染料によって作られた革だからです。

 

~白鞣しとは?~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

古くから皮を革にする為に採用されていた姫路の鞣し手法の一つで、今では少なくなってしまいましたが、

よくあるヌメ革のあの淡いベージュの色の革では無く、もう少し白い色の革の事をいいます。

 

鞣し手法で主流なクロムやタンニン等を使用せず、シンプルに塩と菜種油(+バクテリア)で鞣したもの

職人が時間掛けて作っている伝統的な手法です。

 

特徴としては、まず、白いこと。

経年変化しない事。

そして、意外に知られていないのですが、丈夫な事。

丈夫さでいえば、クロム鞣しの革に引けを取らない、いえ、それ以上だといわれています。

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大昔はアメリカの野球ボールや、竹刀のグリップに使用されていました。

アメリカの野球ボールなんて…きっと丈夫じゃなければ使用されないでしょうね。

ただ、白鞣しの革は人の手や、川のバクテリアを介して鞣される革で、出来上がるのに時間が掛かります…。(大体2か月以上!)

 

大量生産が出来ない、職人が居ない…等という事で、今は違う鞣しの革を使用されている様です。

 

今はmicでも白鞣しそのままの製品はありませんが、昔製作されていたお財布を貸して頂けました。

(写真撮るのが相変わらず下手ですみません…)

少し乾燥したクロム鞣しの白革みたいな風合いです。

 

 

艶が増す、色が濃くなる…等の革好きな方が好む経年変化は…、革の中でも、タンニン鞣しの革に特に起こる現象です。

 

なので、この白鞣しの革にはあまりそういった変化はありません。

ですから、micで使用されている黒桟革も、経年変化はあまり起きません。

 

スタッフが使用した黒桟革のH.P.財布をご覧下さい。↓

色自体はあまり変わらず…革本体が柔らかくなってしなやかさが出ています…。表面の凸凹した感触はそのままです。

(H.P.内革はタンニン鞣しのヌメ革なので色が変わっています)

 

mic黒桟革シリーズの色展開は3色で、ブラックの他にブラウン、ネイビーがございます。

こちらはスタッフ使用のものでは無く、店頭展示が長く、変化したものです。

 

ブラウン、ネイビーに関しては、変化と言ったら変化ですが、色が濃くなる訳では無く、表面の漆と色材が落ちる感じです。

そして、白鞣しの地の白色が出るので、独特の変化をします。(また、実際に使用した場合はこの写真の様に凹の部分が落ちるのでは無く、凸の部分から落ちます)

ネイビーは藍染めなので特によく色が落ちます。落ちるものだと思って下さい。(デニムのようなものだと思って頂けたら想像しやすいかと思います)

 

漆や色材が落ちると、地の白鞣し革が顔を出し、元々油分が多い革ではないので…少し布のような感触になっていきます。

 

この表面が落ちる現象についてですが、ブラックのみ、先程の写真を見て頂いた通り、殆ど起きません。

漆が残ったままだと、滑らかな質感があるので使って頂いても、布感が出ず甲冑感を感じられるかもしれません…。

(個人的にはブラックが一番好きです)

 

黒桟革についてはこの様に、革自体が変化をするというよりは、表面の色材が落ちる事で見た目や風合いが変わって見える革です。

これについては、人それぞれの好み。

甲冑の様な固そうな質感を長く味わいたい方はブラック、白鞣しを味わいたい方はブラウンやネイビーが良いかもしれません。

 

mic御徒町店に展示しておりますのでいつでも味わいにいらして下さい。

 

黒桟革のシリーズは名刺入れ、二つ折り財布、H.P.二つ折り財布、長財布などがございます。

 

現在ネイビーは品切れ中になっていますが黒桟革ラウンドファスナー長財布の作成風景となりますので宜しければご覧下さい↓

 

 

 

甲冑みたいでカッコいい…尚且つ、丈夫な白鞣し革を使っていて…独特の変化をする。黒桟革。

日本の歴史を背負った革製品、micで是非手に入れてみませんか?

 

 

本日もスタッフ一同心よりお待ちしております。


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