
ヌメ革を88日間日光浴させたらどう変わる?ナチュラルヌメ財布の経年変化レポート
ヌメ革を88日間日光浴させたらどう変わる?ナチュラルヌメ財布の経年変化レポート
mic 上野店 杉浦
作成:2026年6月17日
ヌメ革財布を88日間、窓辺で日光浴させた変化を写真で記録しました。
ヌメ革は、使うほどに色艶が深まり、自分だけの表情へ育つ革です。では、使い始める前に日光浴させると、どのくらい色が変わるのでしょうか。
今回は、革財布のお店micのナチュラルヌメヒップポケット革財布を、本社ビル5階の窓辺で88日間日光浴させ、60枚以上の写真で変化を記録しました。
白っぽい生成り色からキャメル、飴色に近い色へ。時系列の写真とともに、ヌメ革の日光浴による経年変化をご覧ください。
目次
- 1. ヌメ革財布を88日間、窓辺で日光浴させてみました
- 1-1. 実験に使ったアイテムと環境
- 1-2. 撮影と色味についての注意
- 2. まず結論|ヌメ革は最初の1か月で大きく変化しました
- 3. 日数別に見る、ヌメ革の日光浴による変化
- 3-1. 1日目〜11日目|白っぽい生成り色から、ほんのり黄みが出始める
- 3-2. 15日目〜28日目|キャメル色に近づき、変化がわかりやすくなる
- 3-3. 29日目〜30日目|最初の大きな変化。キャメル色へ
- 3-4. 50日目〜65日目|ゆるやかに深みが増していく
- 3-5. 80日目〜88日目|落ち着いた飴色に近づく
- 4. 日光が当たった部分と当たらない部分では、ここまで差が出ました
- 4-1. 29日目と65日目の比較画像で見る、光の当たり方による差
- 4-2. 向きを変えながら日光浴することの大切さ
- 5. 日光浴するときのケアと注意点
- 5-1. 10日ごとにデリケートクリームでケアした理由
- 5-2. 日光浴中に気をつけたいこと
- 6. ヌメ革の日光浴は何日くらい必要?
- 6-1. まずは2週間を目安に
- 7. 88日間のヌメ革の変化を見るギャラリー
- 7-1. 画像で見る変化の過程
- 7-2. エイジングの様子を動画で一気見
- 8. まとめ|ヌメ革は日光浴で大きく表情が変わる
- 8-1. 88日間で見えた変化のポイント
- 8-2. ヌメ革の経年変化を、日光浴から楽しんでみてください
1. ヌメ革財布を88日間、窓辺で日光浴させてみました
ヌメ革は、日光に当てるだけでも色が変わる——そう聞いたことがある方は多いと思います。しかし実際にどのくらいの期間で、どれほど変化するのかを、具体的に記録したレポートはなかなか見当たりません。
そこで今回は、ナチュラルヌメの財布を88日間にわたって日光浴させ、その変化を定点観測しました。10日ごとにデリケートクリームで保湿ケアを行いながら、実際の使用はせず、日光浴による色の変化を中心に観察しています。
1-1. 実験に使ったアイテムと環境
| 使用アイテム | ナチュラルヌメヒップポケット革財布 |
|---|---|
| 期間 | 88日間 |
| 場所 | 本社ビル5階の日当たりの良い窓辺 |
| 光の条件 | 窓ガラス越しの直射日光。曇りの日も自然光が当たる環境 |
| 置き方 | 基本的に同じ向きで設置。表裏は返していない |
| 比較画像 | 29日目・65日目に、日光が当たった部分と当たっていない部分を比較 |
| ケア | 10日ごとにデリケートクリームで保湿 |
| 撮影 | 同じ場所で撮影。ただし天候や撮影時間により見え方に差あり |
1-2. 撮影と色味についての注意
2. まず結論|ヌメ革は最初の1か月で大きく変化しました
88日間の記録を振り返ると、もっとも変化が大きく感じられたのは最初の1か月でした。1日目は白っぽく明るい生成り色でしたが、2週間を過ぎる頃には黄みが増し、30日目前後にはしっかりとしたキャメル色へ近づきました。
その後も色は少しずつ深まっていきますが、変化のスピードはゆるやかになります。50日目以降は、落ち着いた飴色に近い表情となり、新品時とは大きく印象が変わりました。
また、日光が当たった部分と当たっていない部分を比べると、色の進み方に大きな差が出ていることも確認できました。使い始め前に日光浴を行うことで、手の脂や摩擦による部分的な色ムラを抑えやすくなることも、今回の比較から見えてきました。
3. 日数別に見る、ヌメ革の日光浴による変化
3-1. 1日目〜11日目|白っぽい生成り色から、ほんのり黄みが出始める
スタート時の革の色は、白に近い淡い生成り色。タンニン鞣しのヌメ革らしい、素朴で落ち着いた印象です。
日光浴を始めてから数日は、見た目にほとんど変化を感じません。ところが1週間を過ぎたあたりから、革全体にほんのりと黄みが乗り始めます。劇的な変化ではありませんが、白っぽさが少しずつ落ち着き、ヌメ革らしい温かみが出始めました。
3-2. 15日目〜28日目|キャメル色に近づき、変化がわかりやすくなる
2週間を超えると、変化が目に見えてわかりやすくなってきます。黄みがかった生成り色から、温かみのあるキャメル色へと、革の表情が少しずつ移り変わっていく様子が確認できました。
この時期は変化のスピードが特に早く感じられる段階です。日ごとに比較してみると、革が日光をしっかり受けて色づいていることが実感できます。使い始め前に2週間ほど日光浴をおすすめする理由にもつながる、わかりやすい変化です。
3-3. 29日目〜30日目|最初の大きな変化。キャメル色へ
約1か月が経過したこの時点で、最初の大きな変化の節目を迎えました。スタート時の白っぽい生成り色と並べて見ると、その差は一目瞭然です。革全体がしっかりとしたキャメル色に変化し、ヌメ革本来の温かみのある表情が出てきました。
今回の実験では、最初の1か月の変化がもっとも大きく感じられました。この時点で、新品時とはかなり印象が変わっています。
3-4. 50日目〜65日目|ゆるやかに深みが増していく
50日を過ぎたあたりから、変化のペースは少し落ち着いてきます。
ただ、色が止まっているわけではありません。日を重ねるごとに、革の内側から染み出るような深みが少しずつ増していくのがわかります。
キャメル色をベースに、わずかにブラウンが混じり始める段階です。派手な変化ではないぶん、日々並べて見比べると「確かに変わっている」と感じられる、落ち着いた成長期といえます。
3-5. 80日目〜88日目|落ち着いた飴色に近づく
88日目の革は、スタート時の白っぽい生成り色からは想像できないほど、豊かな表情をまとっていました。
キャメル色から飴色に近い深いトーンへ変化し、光の当たり方によっては内側から輝くような艶も感じられます。この後さらに日別の画像を並べていますので、そちらで日を追うごとの色の深まりを見ていただけますので、そちらもぜひご覧ください。。
4. 日光が当たった部分と当たらない部分では、ここまで差が出ました
日光浴を続ける中で、もうひとつ注目していたのが「光の当たり方のムラ」です。
財布を窓際に置くとき、同じ向きのままにしていると、よく光に当たる面とそうでない面で色の進み方に差が生まれます。実際に比較してみると、その違いは思った以上に顕著でした。
実験では約1か月後、2か月後の変化を記録しましたが、日光浴を始めてから1か月は特に色の変化が激しい時期ですので、差が生まれやすいため、光の当て方には特にご注意ください。
4-1. 29日目と65日目の比較画像で見る、光の当たり方による差
29日目の時点では、表面と側面の色の差は歴然としたものになっています。
よく光が当たっていた面はしっかりとキャメル色に育っている一方、日陰になりやすかった側面や折り返し部分は、まだほとんど白に近い淡い色です。
65日目の画像を見ても、エイジングが進んだ部分とそうでない部分の差ははっきりしています。日の当たる面だけが先行して褐色味を帯び、陰になる面との対比がよりはっきりしてきます。ただ、29日目との差はあまり大きくないようにも見えます。このことからも、やはり最初の1か月くらいは色の変化が早く、その後は変化のスピードが緩やかになっていることがうかがえます。
4-2. 向きを変えながら日光浴することの大切さ
この比較から、ヌメ革の日光浴で均一な色変化を目指すには「定期的に向きを変えること」が大切だとわかります。財布であれば表面・裏面はもちろん、コインポケット側やマチの部分など、普段陰になりやすい箇所も意識して光に当てるようにしましょう。
今回の実験では、変化を記録するために置き方を変えずに固定していたので、よりその差がわかりやすくなりました。実際に日焼けをさせる際は、天気や時間などを完全に各面でそろえるのは難しいものの、こまめにローテーションするだけで仕上がりの印象は変わりやすくなります。ヌメ革という革の特徴をより詳しく知りたい方はこちらのヌメ革を解説した記事も合わせてご覧ください。
5. 日光浴するときのケアと注意点
5-1. 10日ごとにデリケートクリームでケアした理由
ヌメ革のエイジングを美しく育てるには、日光浴中の乾燥対策も大切です。今回の88日間レポートでは、10日ごとにM.モゥブレイの「リッチデリケートクリーム」を使って保湿ケアを行いました。
リッチデリケートクリームは油分が控えめで、ヌメ革にも比較的使いやすい保湿クリームです。リッチデリケートクリームは期間限定販売となっておりましたので、現在は販売しているもので近いものは「デリケートクリーム」になります。こちらも同様に油分が少なく、オイルじみのリスクが無い保湿クリームです。少量を薄く伸ばすことで、日光浴による乾燥を防ぎながら、革本来の経年変化を楽しみやすくなります。
※使用する場合は目立たない場所で試し、塗りすぎないように少量ずつ使うのが安心です。
5-2. 日光浴中に気をつけたいこと
日光浴はヌメ革の色を深める方法のひとつですが、長時間日光に当て続けると革が乾燥しやすくなります。革の表面がかさついていないか、硬くなっていないかを確認しながら行うことが大切です。
また、濡れた状態で日光に当てると、水シミや色ムラの原因になる場合があります。雨や水濡れがあった場合は、しっかり自然乾燥させてから日光浴を再開してください。
今回の実験では変化を記録するため、基本的に同じ向きで置き続けました。実際にご自宅で行う場合は、色ムラを抑えるために、ときどき向きを変えながら光を当てるのがおすすめです。
6. ヌメ革の日光浴は何日くらい必要?
6-1. まずは2週間を目安に
「何日くらい日光浴させればいいですか?」というご質問をよくいただきます。目安としては、2週間(14日前後)を一つのゴールに考えるとよいでしょう。
今回の実験でも、15〜18日目あたりからキャメル色への変化が目に見えてわかるようになりました。生成り色の白っぽさが抜け、革らしい色味が出てくるのがちょうどこの頃です。
「下地を作る」という意味での日光浴であれば、2週間でも十分な効果が得られます。そこから先は、使いながら自然に育てていくのも一つの楽しみ方です。
ただし、季節や天候、窓の向き、日当たり、革の状態によって変化のスピードは変わります。期間だけで判断せず、革の色や乾燥状態を見ながら調整することが大切です。
7. 88日間のヌメ革の変化を見るギャラリー
7-1. 画像で見る変化の過程
1日目から88日目までの変化を、時系列で並べた写真でご覧ください。
言葉で説明するよりも、画像を並べて見ていただくほうが、ヌメ革の経年変化の面白さが伝わると思います。
生成りに近い白っぽさから、黄みを帯びたクリーム色、キャメル色、そして落ち着いた飴色へ。その移り変わりは、驚くほど自然でなめらかです。
じっくりと、変化の流れをたどってみてください。
7-2. エイジングの様子を動画で一気見
今回撮影した画像を時系列順に並べた動画です。その色合いの変化をお楽しみください。
8. まとめ|ヌメ革は日光浴で大きく表情が変わる
8-1. 88日間で見えた変化のポイント
88日間の記録を通じて見えてきたのは、ヌメ革が日光浴によって段階的に、しかし確実に変化していくということです。
1〜2週間で黄みが出始め、1か月でキャメル色へ、そして2〜3か月かけて飴色に近い色へと深まっていきました。
変化のペースは日差しの強さや季節によって異なりますが、向きを変えながら丁寧に日光浴させることで、色ムラを抑えながら育てやすくなります。
また、日光浴中は革が乾燥しやすいため、必要に応じて保湿ケアを取り入れることも大切です。
8-2. ヌメ革の経年変化を、日光浴から楽しんでみてください
今回88日間の日光浴レポートに使用したのが、ナチュラルヌメ ヒップポケット革財布(MH1521)です。
素材は、無染色の植物タンニン鞣し牛革。染料や顔料による着色を施していないからこそ、日光や手の脂に反応して、革本来の飴色へとダイナミックに変化していきます。
グッドデザイン賞を受賞した馬蹄型フォルムはヒップポケットへの収まりがよく、カード6枚とボックス型小銭入れを備えた実用的な収納力も魅力です。
傷や使い跡さえも「育ちの証」として刻まれていく、本ヌメ革ならではのエイジングをぜひ体感してみてください。



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