経年変化ガイド【御徒町店】

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こんにちは、mic御徒町店です。

 

涼しくなって、革の季節になってきましたね。

最近御徒町店付近ではレザー系のイベント等がちょこちょこ開催されており、革好きの方で賑わっています。

私も最近バッグをしっかりケアしてみたりして。

 

さて、

micには、使用して頂くうちに、経年変化する革と、しない革がございます。

(厳密にいうとしない革もするのですが、ここではあまり変化しない革、綺麗に変化しない革を変化しない事とします。)

 

 

この2種類の革は、それぞれメリット、デメリットがございますが、

micは革財布専門店。

お財布を選んでいただいた後、楽しく、綺麗に育てたい…という方も沢山いらっしゃいます。

 

本日はそんなお客様に向けた経年変化ガイドをお届けしたいと思います。

 

目次

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まず経年変化すると、いわれる革はいわゆる「タンニン」鞣しの革です。

これは植物から取れる溶剤で、漬け込むと、腐ってしまう皮から→腐らない革にする事が出来ます。

 

 

革の経年変化、エイジングを綺麗にさせたいという方が求めるもので、多い要素が

色味

の2種類だと思います。

 

それぞれどんな革(主に牛革)でどういった事をすると、どう変わるのか、お伝えしていきます。

 

 

「艶」

元々の革の油分や、加工(磨き加工、艶出しコーティング)などでも 艶感は同じ革だとしても違うのですが、

 

購入してから艶が出るのは主に摩擦から艶が出ます。

摩擦が加わると、革の表面の繊維が均され、平らになるので光が当たっても綺麗に反射するので、艶が見えるようになります。

 

(同じ無染色のヌメ革で磨かれているものと磨かれていないものを撮ってみました。

磨かれているものの方が表面がツルッとしていて、光を綺麗に反射しやすいので、艶として写っています。)

 

 

また蜜蝋などの蝋成分の入ったクリームなどを塗って磨いて頂くと、艶が増す事もあります。

蜜蝋が繊維を塗りつぶし磨く事で表面が平らになるイメージです。

(ただしクリームを塗り過ぎると逆に曇りの原因にもなります)

 

micで扱っているケア商品で、蝋が入っていて艶出しにオススメのクリームをご紹介した動画がありましたので宜しければご覧下さい。

そういったクリームを塗るとどう艶が出るのか分かりやすいと思います。

 

 

勿論、その際に、傷が付いてしまうと表面が平らでは無いので、艶が出にくくなってしまいます。

 

 

 

 

「色味」

色についてはまず色材が、顔料染料というものがございます。

顔料というものが水に完璧に溶け切らない色材。染料というものが水に溶ける色材です。

基本的には顔料に関しては、お財布として使用して頂く分にはあまり色は変わらないです。

なので染料染めのものに関して特にお話したいと思います。

 

革の色味の変化としては使用していく内に、色が濃くなる(暗くなる)、黄色味が増すの2択が大きくあると思います。

 

ですから経年変化する革については、使用するにつれて、【元々の色味】にプラス

濃くなる(暗くなる)、黄色味が増す事が多いと考えて頂くのをオススメいたします。

(例えば無染色タイプのヌメ革は、色が付いてないので元々の明るめのベージュからどんどん色が黄色く、茶色っぽく暗くなっていきます)

 

お客様の使用の仕方により、変化後の姿がそれぞれ変わっていきます。

 

ヴァケッタルクスのターコイズの経年変化例。左から右が変化前→変化後ですが色が少し暗め、黄色っぽくなってるのが見られます。

無染色のヌメ革は元々の色がベージュで黄色っぽいので、ただ色が濃くなった様な感じがします。

ヴァケッタルクスのグリーン。変化して茶色っぽくなっています。

ペコスロウのジーンズブルー。

 

何故そうなるかというと、濃く(暗く)なるのは革の油分が使用している内に表面に沁み出てきて濃く(暗く)なるのと、

黄色味が増すのは革に含まれるタンニンが紫外線に当たって更に黄色く濃くなったり、革に含まれる油分が酸化などする為です。

(また、使用する際に手に付着した油分が財布について濃く(暗く)なる、染料が分解されていって黄色味が増すという事もあります)

 

コードバングリーンのH.P.財布。使用状況などに依って同じ色でも、こんなに違いが見られますね!

 

 

また あまりお財布には無いと思いますが、太陽光(特に紫外線)やライトの光を長時間浴びる事によって、

色が抜けて明るくなった様に見えたり、色味が薄くなることもございます。

 

店頭展示品の例で見ると分かりやすいかと思います(ライトに当たった状態でずっと飾ってある為)。

コードバンネイビーの名刺入れ。少し色が抜けて明るくなっています。

アリアナのワインの名刺入れ。

 

なので

色味の変化については、使用状況だったり、使用方法などを気を付けて頂くと、お好みの色味の経年変化に近づきやすいのではないのかと思います。

 

 

具体的に…

・元々の色味から変化させたい(主に黄色味増したい)場合→比較的何も気にせず、使用して頂く。

・あまり色味の変化はさせず、色をただ濃く(暗く)したい方→カバン等日差しやライト等が当たりにくい所になるべく保管し、

使用する際だけなるべく取り出す様にする。

・色味を購入時の状態より明るく(薄く)したい方は→太陽光やライト等光に適宜当てて使用して頂く…。

等。

 

これら3つの要項に気を付けて使用して頂くと、同じ色の革製品でも、経年変化の仕方が違うと思います。

 

なお、早めに色を濃く(暗く)したい方は、ケアクリーム等をしっかり目に塗ると濃く(暗く)なりますが、元には戻らないので注意。

さじ加減を間違えると革が柔らかくなりすぎたり、曇り、カビの原因にもなるのであまりオススメはいたしません。

 

 

 

なので、綺麗に経年変化させたい方は…

まず傷をつけない様に。

定期的に固すぎないブラシや、柔らかい布などで優しく埃を落とすようにする(磨く)(1日1回位?)

乾燥しすぎない様に、季節の変わり目などに革製品の様子を見て、必要であればブラシ等で埃落としたあとクリームで保湿する。

(タンニンが多そうで、繊維が密な革製品を選ぶ。⇦経年変化目当てでお財布使用したい方がいらっしゃいましたら

御徒町店で是非お尋ね下さいね。恐らくはまずは使い勝手だとは思いますが…)

 

色味に関しては、お好みで、先ほどお伝えした3要項を試してみて下さい。

 

 

艶の要素部分の綺麗な経年変化も含めると、あまり傷が付かないような使用方法を(空きに余裕があるバッグ等で刺激の少ない使い方)して頂くのが、

良いと思います。(難しいけれど)

 

 

またここで繊維が密で艶を出したり、育てやすい革の1種ということで、「コルレオーネ」というシリーズをご紹介させて下さい。

比較的手が出しやすい価格帯で、経年変化が分かりやすいカラフルな革のお財布のシリーズとなっております。

 

↓コルレオーネについての説明、経年変化のサンプルが載っている記事はこちら!

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、出来るだけ綺麗に経年変化させて使用していきたい方の助けになればと、記事を書かせて頂きました。

 

ただ、「財布は暮らしの道具です」がスローガンのmicとしては、あまり神経質に革を育てる…。というよりも、

日々の暮らしの中で、気を付けて頂くところは気を付けて一緒に暮らしていく様に、使用して頂けると嬉しいです。

 

 

 

 

では、本日もmic御徒町店スタッフ一同お待ちしております。


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