パスケースについた「プラスチック」に注目してみる【吉祥寺店】

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こんにちは、mic吉祥寺店の吉岡です。

2月も終わりに入り、花粉、新型ウィルスと、

これからは何やら過酷な季節となりそうですね、、、 🙁 

 

外出が厳しく、家にこもりがちになるこんな時、

暇つぶしになるものを読みたくなりませんか?

今回は、そんなゆるっとした内容ですのでお気軽にどうぞ。

 

 

さて、突然ですが

実はmicではよく、不思議!に思われやすい部分があります。

それは、、、

 

 

 

革財布・革小物についている「プラスチック」です。

 

「何故プラスチック?」という方が多数だと思いますので

まずは理由から、ご説明いたします。

 

 

 

財布や小物には、カードを見やすくする為に、

プラスチックが表面についていることがよくあります。

micの商品にも、IDケースや財布の一部分に使用されています。

 

 

↓(最近の商品だとエンボスのミニマルチウォレットなんかがそうですね)

 

 

 

ここまでなら特に不思議!ではないのですが、

問題なのは、パスケースプラスチック

 

micのパスケースには枠内の中に見える通り、プラスチックが使用されています。

 

 

 

(写真だと分かりにくいですが、プラスチックのツルっとした表面があります)

 

 

 

 

先程と同じように、表面についていると思いきや、、、

 

 

 

 

 

プラスチックは後ろについています。

しかも、パスケースの革の種類によっては

プラスチックがついていたり、ついていなかったりします。

 

 

「付き方の違いって・・・?」

「パスケースごとに違いがあるのは何故・・・?」

 

 

さて、気になって仕方がなくなってきた方、

お暇な方も、是非お読みください。

 

内容は5項目にまとめてみました。

 

 

・プラスチック部分の正式名称

 

・付き方による機能の違い

 

・多様なデザインが生まれたワケ

 

・パスケースとセルの付き方一覧

  単パス編

  パスケース編

 

・まとめ

 

 

それでは、パスケースの不思議について掘り下げていきましょう。

 

 

 

プラスチック部分の正式名称


 

 

まず初めに、プラスチック部分の正式名称は「透明セル板」と言います

(以下、略称して「セル」とします)

 

 

 

 

micの商品でもパス窓付き束入れ、IDケース等に使われています。

こうしたセル入れたカードを一目で見やすくする為に取り付けられています。

 

 

 

付き方による機能の違い


 

 

さて、先程ご紹介した財布やIDケース「見やすく」する為に

カード上を覆う形で「表面」にセルがありましたが、

今回のテーマであるパスケース「背面」にセルがありました。

 

つまり、財布、IDケースとは目的が異なることが分かるかと思います。

 

セルが「背面」に使用される、その理由は、、、

 

 

 

「取り出しやすさ」を重視した為です。

穴が空いている箇所から、容易にカードを押し出すことが出来ます。

 

 

パスケースの場合、カードの内容を「見せる」というより

改札機に「かざし」たり、「取り出し」てチャージをして使用します。

 

 

頻繁に出し入れをする為、パスケースのセルは背面に加わっています。

 

 

また、革の欠点である、手に馴染むまでの硬さも、

セルがあることで、使い始めから出し入れしやすくなります✨

 

 

 

 

多様なデザインが生まれたワケ


 

 

 

さて、これまでのことから、セルの機能は分かりましたが

パスケースの造りの細かな違い不思議が残ります。

 

 

様々なデザインのパスケースがあるのは何故か。

セルがついているパスケースと、

ついていないパスケースがあるのは何故なのか。

 

 

この不思議を解明するべく、

詳しい社員の方にご協力していただきました。

 

お答えくださったのは、micブログでもお馴染みの

上野店・杉浦さんです。

 

 

 

 

 

 

吉「まず、デザインに違いがあるのは何故でしょうか?」

 

杉「micは40年以上長く続いているブランドの為、

  昔から現代にかけて様々な造りが残っていて

  見直しをした旧商品、新商品などは

  より現代らしい形に沿って、少しずつ形を変化させています」

 

 

確かに、micではお客様の口コミに合わせて、

5mm単位で札入れの幅を少し大きく改良してみたり、

カード入れを斜めに変更してみたり、

使いやすいモノ造りに取り組んでいます。

 

パスケースの細かなデザインの違いは、時代の変化を表していたんですね。

 

 

吉「セルがついているパスケースと、

 ついていないパスケースがあるのは何故でしょうか?」

 

杉「企画者の意図や考え方も少しありますが

  革の性質に合わせて、つけるか、つけないかを判断しています

 

柔らかい革、薄すぎる革には、あえてつけず、

革の良さを生かした造りにするそうです。

 

なるほど、、、。これで、全てのパスケースの謎が解けました。

杉浦さん、ありがとうございました。

 

 

 

パスケース・セルの付き方一覧


 

 

さて、最後の項目では、改めて

micのパスケースの造りを比較して見ていこうと思います。

単パス編、パスケース編に分けてご紹介します。

 

 

 

~単パス編~

 

単パスは現在、グレージングヌメ、ブライドル、

アリアナの3種類の革でお作りしています。

 

 

 

1.グレージングヌメ

 

 

 

表と裏で、表情が違う点がポイントです✨

裏面はカードの一部が見える造りです。

 

 

 

2.ブライドル

 

 

 

 

 

両面のデザインがロゴを除いて揃っています。

見せたり、取り出したり、両方便利です。

 

 

 

3.アリアナ

 

 

 

 

 

 

アリアナは2019年10月に出たシリーズです。

他の2種類と比較すると、だいぶ変化を感じます。

片面だけ、カードをすっぽりと入れるポケットタイプにし

ストラップもつけられるようになりました。

 

 

 

単パス編・まとめ

 

造りの違いは、カードを入れる向き

共通点は、表と裏、それぞれ背面に2枚セルを使用している点と

真ん中のポケットにはセルが使用されていない点でした。

 

◎使い方のちょっとしたオススメ

革が馴染むまでの間(約3か月~半年ほど)は

両面に頻繁に出し入れするカードを、

真ん中には時々出し入れするカードを入れると

始めから扱いやすいと思いますよ 🙂 

 

 

 

~パスケース編~


 

 

パスケースは現在、全部で4種類の革でお作りしていますが

マイルドキップのみ、セル無し編で後程ご紹介いたします。

 

 

 

1.グレージングヌメ

2.バグッダ

 

 

こちらの2種類は外側の革以外は全て同じ造りの為

一緒にご紹介いたします。

 

 

 

 

 

表と開いた中側、それぞれに取り出し穴がありますが

表の場合はカードの後ろに、中側はカードの前にセルがついている為

用途によって使い分けられる、ちょっと面白い造りです。

 

 

 

 

3.アリアナ

 

 

 

 

 

表はスッキリとした一面、裏のポケットはセル無しです。

開くとアルバムのように並んだ造りがポイントです✨

 

 

 

 

4.マイルドキップ

 

 

 

 

表と裏は、スッキリとした一面です。

 

 

 

 

唯一セルがついていないパスケースですが

マイルドキップは、とても柔らかく鞣された革の為、

始めから取り出しやすく、不便は感じません

 

 

 

パスケース編・まとめ

 

グレージングヌメ&バグッダは革以外は同じで、

他の2種類とは造りもセルの付き方も様々でしたが

マイルドキップ以外は、セルが2枚ずつという共通点がありました。

 

 

 

 

まとめ


 

 

以下、これまでのことをおさらいします。

 

 

 

セルを使用する箇所は機能ごとに違いがある

 「見せる」を意識した財布やIDケースは表面にセル

 「取り出しやすさ」を意識したパスケースは背面にセル

 

・革の良さを生かすために、あえてセルを使用しない場合もある

 

様々なデザインは今までのmicのモノ造りと時代の名残り

 

 

 

ということで今回の「セル」について、いかがでしたでしょうか。

また不思議なことがあれば、ブログに書いてみたいと思います。

 

販売中の全商品を見ることが出来るmicオンラインストアもあるので

外出が厳しくなってきたこの機会に、是非ご覧ください 🙂 

 

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