クロムエクセルシリーズ開発裏話
唯一無二の質感と経年変化を楽しむオイルレザー

micスタッフ 根本
作成:2024年3月14日
更新:-
●micでは4代目のクロムエクセルシリーズ
2024年2月3日、たっぷりのオイルで馴染みやすくしなやかな風合いの「クロムエクセル」と呼ばれる牛革を使った限定商品が発売になりました。
独自配合のオイルとこだわりのコンビ鞣しが生み出す重厚で独特な質感をもつホーウィン社のオイルドレザー、「クロムエクセル」。ホーウィン社は「シェルコードバン」で知られる100年以上の歴史を持つアメリカの老舗タンナー。実はmicでは過去3回このクロムエクセルと呼ばれる牛革を使った限定シリーズを販売してきました。今回の読み物はその革の魅力をスタッフが語りつくします。
1. クロムエクセルで味わう茶芯ブラック
クロムエクセルレザーは、ワークブーツやライダーズジャケットの素材としてその名を知られ、財布では1950年代にアメリカのトラック運転手が使っていたとされるシンプルで無骨な造りをしたトラッカーウォレットに仕立てられることも多いようです。micでも一番初めはクロムエクセルの革の厚さをそのまま残し「通常の2倍分厚いヒップポケット」を作ったこともありました。
新作として発売した今回、メインで企画を練った男性スタッフのひとり、普段Hawk Feathers日比谷店の店長を務める堀井は「一大ブームになった80年代後半からドハマリしていた筋金入りのアメカジフリーク」。
アメカジ好きの間ではヴィンテージのワークブーツやジャケットを愛好するうちに自然とクロムエクセルという革に出会うのだそう。クロムエクセルってどんな革なのか、お気に入りのレザージャケットとパンツに身を包んだ堀井に、入手したヴィンテージブーツを見せてもらいながら聞いてみました。
●「下地の茶色が見えてきて初めて一人前」
Q.クロムエクセルはどんな革ですか?
堀井:
とにかく一番に感じることは、オイルがたっぷり浸透しているということですね。
これまで数々の革に触れてきましたが、ここまでオイルを感じる革は過去に触れたことがないほどです。肉厚ながらしっとりとした肌触りに、とても柔らかく柔軟性に長けていて、屈曲する部分に関しては、プルアップによるオイルの動きが目で見てはっきりとわかるほどです。
また、面白いことに気温が低い場所では革が少し硬く感じます。でも気温が上がったり身に着け革に体温が伝わることによって、とても柔らかくしなやかな肌触りへと変化しますよ。
Q.今回第4弾では企画スタッフ一押しのカラーがあるそうですね?
堀井:
あります。今回一番の見どころでもある「茶芯ブラック」です。茶芯とは茶色に染色された革のことで、その表面をブラックで染めています。これはいわゆる「丘染め」という表面のみを色付けする方法で、近年一部のコアなファンから注目を浴びています。アメカジ界隈では今やクロムエクセルといえば「茶芯ブラック」ということばが代名詞とも言えるほどです。
Q.「茶芯ブラック」はどこが魅力ですか?
堀井:
「茶芯ブラック」の何が面白いかというと、それは使い込むうちにスレや摩擦などの経年変化より上色が剥げて下から茶色の下地が露出し独特のエイジングを楽しめることですね。
エイジングにより表面のブラックが剥がれて下地が薄らと顔を出す、それによってなんとも言えない濃淡が生まれるのが魅力とでも言えばいいのかな。本来であれば、表面の染色が剥げてくるなんてタブーなことなのかも知れませんが、茶芯に関しては別物、下地の茶色が見えてきて初めて一人前といっても良いくらいです。
言葉は悪いですが、ぼろが似合うとでもいいましょうか。わたしも茶芯レザーを所有していますが、本当に面白い雰囲気へと様変わりするんですよ。所有した人だけが感じることの出来る特典とでも言うべき楽しみ方だと思います。
このホワイツのブーツも少しですが茶芯が顔を出してきました(笑)。
●日本から逆輸入された?「茶芯」
ちなみに聞き手が調べてみたところ、真偽のほどは置いておいて「茶芯ブラック」というワードが登場したのは90年代の日本、RedWingのエンジニアブーツをきっかけに広まったと言われているそうです。
そして面白いことに茶芯というワードはteacoreという英語に訳されアメリカに逆輸入。茶芯ブラックの革で作られたブーツやジャケットは1960年代に生産されたモノに最も多く、その後は革の下地まで黒く染める色の付け方が主流になっていましたが、日本のヴィンテージアパレル愛好家の「茶芯」への熱意から茶芯レザーを復刻するタンナーも現れたほどだとか。「黒い革を履き込んで下地の茶色が現れる様に言い知れぬ憂鬱を感じる」嗜好性は「日本のワビサビ」の観念に通ずると解釈する興味深いブログ記事もありました。
最後に堀井からのメッセージ
「無骨で漢を感じるクロムエクセルレザー。背景にあるアメリカの文化や歴史を少しでも感じていただけたらと思います。THE USA 、ドキドキしますよ!」
2.ベテランスタッフが語る「micのクロムエクセル」
いささか熱すぎる堀井のインタビューとは対照的に、格別アメカジ好きではない初めて触れる人も楽しめるクロムエクセルの分かりやすい魅力について、初回生産から関わってきたmicの生き字引きこと、店長太田に聞きました。
●持っている人はラッキー⁉幻の「極厚仕様モデル」
Q.クロムエクセルでお財布を作り始めたきっかけは?
太田:
一番初めはなじみの革屋さんに見せてもらって「面白いね」という話になって、その当時micでよくやっていた限定生産で作ったんです。もう20年くらい前の話ですね。ヒップポケットと札入れの2タイプをごく少量だけ作りました。
最初に見たクロムエクセルは分厚いところが魅力だったので厚さ3mmの革そのままで財布を仕立てました。ふだん財布の表に使う革は1.2とか1.3mmに薄く漉いてから使うので、2倍以上の厚みでとにかく分厚い!という記憶が残ってますね。
これは裏話なんですけど、革がなにせ通常の2倍以上厚みがあったので、通常のヒップポケットのように本体にループ部分を差し込むことができませんでした(笑)。なのでクロムエクセルのものだけは、職人と相談してループを財布の表上から縫い付ける特別なアレンジで作ってもらったんです。
それをいざ発売してみたら、ご用意した数が少なかったのもあって、あっという間に売り切れてしまいました。
それで2017年に2回目、2021年に3回目も作ったんだけど、2回目の製造が終わったあと職人から「さすがにあの厚みでは縫製が大変。なので革の厚みは通常と同じにしてほしい」と言われてしまいました(苦笑)。なので3回目からは通常の厚みになりました。だから1回目と2回目のクロムエクセルは幻の一品といえるかもしれません(笑)。
●一目瞭然!「オイルが動く革」
Q.クロムエクセルを知らないお客さんにご案内するとき、その魅力をどんな風にお話ししていますか?
太田:
クロムエクセルはオイルをたっぷり含んだオイルドレザーで、革を薄く漉いて財布を作るとお札にオイルが染みちゃうくらいなんだけど、それくらいオイルが多い。だから革の中でオイルが動いているのもわかるし、馴染むのも早いんです。
クロムエクセルを店頭でご案内していて面白いところは、実際にオイルが動くところを見せられるってところですね。
財布の革を揉んでちょっとずつ折り曲げたりすると、特に茶系の色だと折り曲げたところが白くなったり色が濃くなったりしてオイルの動きが目で見えるので、お客さんは「あぁ!」となる。
アメリカの老舗タンナーの革だとか、ブーツによく使われているだとか、そういったいわゆる蘊蓄みたいなことをたくさんお話ししなくても百聞は一見にしかずという感じで、気に入る方は「面白いな」と言って興味を持ってくれます。
クロムエクセルは別に定番品にしてもいいんだけど、今のところそうしてはいなくて、だけど「もう1度待っています」とか「もうありませんか?」と以前購入されたお客様が未だに声をかけてくれる、そんな革ですね。
●唯一無二のオイルレザーの質感と機能性が融合した商品ラインナップ
今回、第四弾のクロムエクセルシリーズでは、機能面で新しい型を開発し、金具や生地などのカラーリング、普段micでは使わない金具を使うなど細かな部分まで作り込んで商品企画を進めてきました。唯一無二のオイルレザーとヒップポケット革財布など使い心地と機能性にこだわるmicのマインドが融合した商品ラインナップとなっています。

50年以上、革財布・革小物専門で作り続けてきたメーカーが手がけています。
mic は革財布・革小物専業のメーカー、株式会社ラモーダヨシダのプライベートブランドです。株式会社ラモーダヨシダは、創業より半世紀以上にわたって、革財布・小物を専門にオリジナル製品・OEM/ODM 製造してまいりました。



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